「ウッディ」「マリン」「ムスク」がわかる。
香りの言葉辞典
サンダルウッドは、お寺のお香? シダーウッドは、削りたての鉛筆? 香水やOld Spiceでよく見る25の言葉を、身近な匂いに置き換えてできるだけ具体的に説明します。
3秒でわかる、この辞典。
香りは見えない。
だから言葉が、だいたい難しい。
商品説明を読んでも、香りが想像できない。これは鼻が悪いのではなく、香りの言葉が日常語から少し離れているからです。
サンダルウッドって、木の匂い?
レザーって、革ジャンそのもの?
マリンって、海水の匂い?
結論から言うと、どれも「半分正解、半分違う」です。香水の説明では、植物や素材の名前だけでなく、複数の香料を組み合わせて作った雰囲気も一つの言葉で表します。そこで本記事では、専門用語を厳密な化学式ではなく、初めて選ぶ人が頭の中で匂いを再生できる言葉へ翻訳します。
ノート=原材料、とは限らない。
「レザー」「マリン」「アンバー」のように、複数の香料で一つの印象を作る言葉があります。商品説明のノートは、“入っている物質の一覧”ではなく、“そう感じる香りの設計図”として読むと理解しやすくなります。
ウッディ・アーシー系
木材、森、土、苔を思わせる香り。乾いたシャープさから、クリーミーな温かさまで幅が広い系統です。
サンダルウッド白檀
乾いた材木よりも、お香やなめらかな木肌を思わせる柔らかなウッド。少しミルキー、クリーミー、甘いと表現されることもあります。
シダーウッドシダー/杉・ヒノキ系の連想
サンダルウッドよりドライで、鉛筆や木箱のような削りたての木を連想しやすい香り。シャープさや男らしい骨格を足すときによく語られます。
パチュリ土・葉・深み
湿った土、森の地面、乾燥した葉を思わせる深い香り。単体では土っぽく感じても、甘さやウッドと重なると香水らしい奥行きになります。
オークモス苔・樹皮
苔むした樹皮や森の奥を思わせる、湿度のあるグリーン・ウッディ。クラシックな香水の落ち着きや重厚感を説明するときによく登場します。
レザー系
革そのものを香料にするというより、煙、木、樹脂、スパイスなどを組み合わせて革の質感を表現するアコードです。
レザー革・渋さ
革ジャンの汗っぽさではなく、新しい財布、高級バッグ、車の革シートのような乾いた苦みやスモーキーさ。香りを引き締め、少し色気のある印象にします。
スエード柔らかな革
レザーの渋さを残しながら、角を丸くした温かな質感。パウダリー、なめらか、肌触りがよさそう、という触覚的な言葉で説明されます。
シトラス系
明るく爽やかで、最初に感じやすい香り。果汁の甘さだけでなく、皮の苦みや青さまで含めて比べると違いが分かります。
ベルガモット上品な柑橘
オレンジやレモンよりも香水らしく、爽やかさの中に皮の苦みと少しフローラルな上品さがあります。明るいのに子どもっぽくなりにくい柑橘です。
グレープフルーツ果汁・皮の苦み
みずみずしくリアルな柑橘。レモンより少し丸く、オレンジより甘さが控えめ。スポーティーな清潔感にもつながります。
レモン明るい酸味
酸っぱさを想像しやすく、洗いたて、清潔、シャープという印象を作ります。洗剤やクリーナーを連想する人もいるため、他の香りとの組み合わせで表情が変わります。
ライム青い柑橘
甘さが少なく、皮や葉のようなグリーン感を伴う爽やかさ。ウッドと組み合わせると、都会的で引き締まった印象になります。
マリン・空気系
海や雨をそのまま瓶に入れたものではなく、水、風、塩気、透明感を組み合わせて「青い空気」を作る香調です。
マリン海・塩気・風
塩気、潮風、水面、青さを思わせる香りの総称。同じマリンでも、Captainはウッドを感じる大人寄り、Deep Seaはより涼しい海系というように幅があります。
アクア/アクアティック水・透明感
海だけでなく、澄んだ水、シャワー、濡れた空気まで含む広い表現。マリンより塩気が弱く、クリーンで軽い商品にも使われます。
オゾニック空気・雨上がり
風、空、洗濯物、雷雨の前後のような空気感を表す抽象的な香り。クリーン系に軽さや広がりを与えます。人によっては金属的、少し人工的と感じることもあります。
クリーン石けん・洗いたて
単一原料の名前ではなく、石けん、洗剤、シトラス、ムスクなどを組み合わせた清潔感の表現。Old Spiceを初めて選ぶ人が一番イメージしやすい方向です。
「香料」と「アコード」は違う。
香水の説明を読むとき、一番大事なのがここです。レモンのように実在する素材名もあれば、複数の香料を組み合わせて一つの雰囲気を作る言葉もあります。
スイート・アンバー系
お菓子のような甘さから、樹脂やスパイスを感じる温かな甘さまで。秋冬や夜向きと表現されやすい系統です。
バニラ甘さ・クリーム
クリーミーで安心感のある甘さ。軽く使えば柔らかく、濃くなるとデザートや香水のような存在感が出ます。
トンカビーンズバニラ・杏仁・干し草
バニラに似た甘さを持ちながら、アーモンド、干し草、桜の葉、少しタバコのような深みも感じさせます。香りの中心となるクマリンの印象で語られることが多い素材です。
ココナッツ南国・ミルキー
果物のさっぱり感より、白くクリーミーな甘さ。トロピカルフルーツやアクア系と重なると、海辺のリゾート感が強くなります。
アンバー温かな甘さ・樹脂感
宝石の琥珀そのものの匂いではなく、バニラ、樹脂、バルサム、スパイスなどで作る温かく甘いアコード。香水っぽい深みや長い余韻の正体になりやすい言葉です。
グリーン・ハーバル系
葉をちぎった瞬間の青さ、ハーブティー、森の冷たさ。甘さを抑え、自然な爽やかさを作ります。
セージ乾いたハーブ
青々しいだけでなく、乾いた葉、土、ほのかなスパイス感を持つハーブ。香りに知的で落ち着いた印象を足します。
ミント葉・冷涼感
鼻を抜ける清涼感と、植物の青さ。強いと歯磨き粉やガムを連想しますが、ウッドやラベンダーと重なると森林のような爽やかさになります。
バジル青さ・スパイス
料理の印象が強いハーブですが、香りでは葉の青さ、少し胡椒のような刺激、涼しさとして使われます。柑橘と合わさると都会的なハーバル系になります。
フローラル系
「花=甘くて女性的」だけではありません。清潔感、リラックス、青さ、夜の色気まで花ごとに表情が変わります。
ラベンダー清潔感・アロマ
花の甘さに、ハーブの青さと清潔感が混ざります。石けんやメンズ香水にもよくなじみ、甘すぎないフローラルとして使われます。
ジャスミン白い花・色気
明るい花というより、濃密で香り立ちの強い白い花。甘さだけでなく、青さや動物的なニュアンスを感じる人もいて、香水に華やかさと色気を与えます。
ローズ華やかさ・高級感
一言でバラと言っても、みずみずしい花びら、青い茎、パウダー、蜂蜜、ジャムのような甘さまで表情はさまざま。香り全体を上品に見せる代表的な花です。
ムスク系
最も誤解されやすい香りの一つ。現代の日用品や香水では、清潔な肌や柔らかい余韻を作る表現として出会うことが多い言葉です。
Old Spiceで実際によく出る言葉
以下は成分表の断定ではなく、当サイトが商品同士を比較するときに使っている香りの表現です。パッケージや販売地域、製造時期によって説明が変わる場合があります。
| 香りの言葉 | 身近なイメージ | 代表商品 | 方向性 |
|---|---|---|---|
| サンダルウッド | お香、丸い木 | Timber・Captain | 温かいウッディ |
| シダーウッド | 鉛筆、乾いた木 | Swagger | 濃くシャープ |
| ベルガモット | アールグレイ | Captain | 上品な爽やかさ |
| レモン/ライム | 洗いたて、青い柑橘 | Pure Sport・Swagger | シトラス |
| マリン | 海辺の風、塩気 | Captain・Deep Sea | 青く爽快 |
| アクア | 澄んだ水、シャワー | Aqua Reef・Krakengard | 透明感 |
| ココナッツ | 南国、日焼け止め | Fiji | トロピカル |
| バニラ/アンバー | 甘さ、冬、高級ホテル | Oasis・Night Panther | 濃厚で温かい |
| ハーバル | 葉、ハーブティー | Alpha Centauri・Alpine | 自然な青さ |
| ラベンダー | 柔軟剤、アロマ | Deep Sea・Wilderness | 清潔感のある花 |
商品説明は、この順番で読む。
最初に系統を見る
ウッディ、シトラス、マリン、スイート。まず大きな方向が好みと合うかを確認します。
身近な匂いへ変換
シダー=鉛筆、ベルガモット=アールグレイのように、自分が知っている匂いへ置き換えます。
強さと甘さを確認
同じ香調でも強さで印象は変わります。最後に香りマップの強さ・甘さ・爽やかさで絞ります。
香りの言葉についてよくある質問
香水の「ノート」は実際にその原料が入っているという意味ですか?
必ずしもそうではありません。天然香料や合成香料を組み合わせ、特定の素材を思わせる香りとして表現している場合があります。特にマリン、レザー、アンバーなどは複数の香料で作るアコードとして扱われることが多い言葉です。
サンダルウッドとシダーウッドはどう違いますか?
サンダルウッドは白檀やお香を思わせる丸くクリーミーな木、シダーウッドは鉛筆や木箱を思わせる乾いた木として表現すると違いをつかみやすくなります。
マリン系は本当に海の匂いですか?
海水そのものの匂いではありません。水、風、塩気、青い空気などの印象を複数の香料で表現した香調です。商品によって石けん寄り、柑橘寄り、ウッディ寄りなど大きく異なります。
ムスクは動物由来ですか?
歴史的には動物由来の天然ムスクがありましたが、現代の一般的な香水や日用品では合成ムスクなどで清潔感、肌の温もり、柔らかい余韻を表現するのが一般的です。
香りの表現を見ても選べないときは?
最初は好きな身近な匂いから逆算してください。アールグレイが好きならベルガモット、削りたての鉛筆のような乾いた木が好きならシダーウッド、柔軟剤のような清潔感が好きならクリーンやムスク系が候補になります。
言葉が分かったら、実際に選ぶ。
香りの名前が分からなくても、
好きな匂いは見つけられる。
身近な匂いへ置き換えたら、香りマップと診断で候補を3本まで絞ってみてください。
香りマップを見る香り診断を試す